最近、テレビや雑誌など、様々なところで歴史上の人物が注目されています。中でも、坂本龍馬、直江兼続、篤姫など、激動の時代を生きた人物が人気です。混迷した時代を力強く生きる彼らの姿は、生き方の模範として、魅力に満ちています。インターネットでは、彼らの生き方だけにとどまらず、家系にまで興味を持って検索する人が増えました。
家系を図に表した家系図は、古くから家柄を象徴する物として大切に扱われてきました。江戸時代の武士にとって、家系図は今でいう履歴書の役割があったようです。身分の低い武士の中には偽物の家系図を提出する者もいました。そのため、偽家系図業者が繁盛したとも言われています。
現代の家系図は、家柄というよりは、純粋なご先祖様への興味が作成動機となっているようです。時々、「うちはわざわざ調べるような家柄ではない」という人がいます。しかし、私はご先祖様に興味があるなら作らないと損だと思います。なぜなら、戸籍を調べることによって、比較的簡単に幕末生まれのご先祖様を知ることができるからです。
幕末生まれのご先祖様というと、そうです、歴史上の英雄と同時代を生きたご先祖様です。もちろん、戸籍からご先祖様の全てが分かるわけではありません。しかし、少なくともご先祖様の名前とその生きた時代背景を知ることで、歴史上の英雄に引けを取らないご先祖様の姿に思いを馳せることができるはずです。
今よりも生きることが難しかった時代の“我が家の英雄”たちの姿に。