さかのぼれる年代がお客様個々に違う理由

さかのぼれる年数について

どのくらい前のことが分かるのかは、最も気になるところだと思います。
江戸時代の末期と言われても漠然としていますので・・・。

しかし、残念ながら、何年前の何代前まで記録があるのかは、調べてみなければ分からないのです。

「調べてみなければ分からない」とお答えするのは、私たちとしても非常に心苦しいことなので、 詳しく説明させてください。

さかのぼれる年数はご先祖様の生存期間で変わる

私たちは古い戸籍を取得して家系図を作っております。
現在取得できる最も古い戸籍は明治20年頃に作られた戸籍です。
明治20年は今から125年前になります。

この古い戸籍には、その当時、生きていた人だけが載っています。
(戸籍が作られた時、既に亡くなっている人は載っていません)

例えば、明治20年に作られた戸籍に、当時25歳の人が載っていれば、その人は今から150年前に生まれた計算になります。
50歳の人が記載されていれば、175年前、75歳の人が記載されていれば、200年前までさかのぼれたことになります。

さかのぼれる年代

つまり、江戸末期に生まれたご先祖様の生存期間によって、さかのぼれる年数が変わるのです。

具体例として、下のイメージ図をご覧下さい。
依頼者様は30歳代の方です。
この方の場合、天保6年生まれのご先祖様(高祖父の父)が、明治の戸籍が作られた当時、存命であったので、戸籍に名前、婚姻日などの記載がありました。

また、このご先祖様の戸籍欄からその父親の名前も判明しました。
父親の生年は不明ですが、一世代30年と考えると、今から200年以上前の1800年代初期に生まれたご先祖様と推測することができます。

さかのぼれる年代

明治の戸籍が作られた当時、ご先祖様の中に長生きしている人がいれば、より古い年代のことが分かるのは間違いありません。
しかし、長生きしているご先祖様がいるかどうかは、人によって事情が違います。
どのくらい前まで分かるのかを、明確にお答え出来ないのはそのためです。

さかのぼれる世代数について

○ 何代前までさかのぼれますか?
○ 曾祖父までの名前は知っているので、それ以前の名前はわかりますか?

といったご質問も良くいただきます。

さかのぼれる世代数は親子間の年齢差で変わる

さかのぼれる年数の上限はおおよそ200年です。
例えば、親子間の年齢差の平均が30年であれば、200年の間に約7世代入ることになりますので、本人からみれば、6世代前まで判明することになります。

親子間の年齢差の平均が25年であれば、本人からみて、7世代前まで判明する可能性があります。

ただ、親子間の年齢差も人によって事情が違いますので、さかのぼれる世代数も一定ではありません。

また、世代数はご依頼する方の年齢によっても変わります。
上のイメージ図では30代の方で6世代前までさかのぼったことになっていますが、60代の方から見るとさかのぼったのは5世代ということになります。

そのため、何代前までさかのぼれるかをはっきりとお答え出来ないのです。

戸籍の内容をあらかじめ知ることはできない

あらかじめ電話などで戸籍の内容を確認出来れば良いのですが、個人情報ということもあり、問い合わせには回答してもらえません。

あくまでも戸籍を請求してみなければ、内容はもちろん、廃棄されているかどうかも分からないのです。
(古い明治の戸籍は廃棄されていることもあります)

明確にお答えできないのは、私たちとしても心苦しいのですが、ご理解いただれば有り難いです。