家紋の調べ方
◆お墓に彫られている家紋
まず最初に確認して頂きたいのがお墓です。
仏壇や着物、袱紗(ふくさ)などにも家紋が入っていることはありますが、
お墓に彫られている家紋を確認する方が確実です。
◆お墓に家紋が彫られていない場合
本家が分かる方は本家に聴く、もしくは本家のお墓を確認してみてください。
特に変更した形跡がない限り、本家の家紋があなたの家の家紋です。
これで分からない場合は少々手間がかかります。
本家も家紋が分からない場合、調べたい家の最も古い戸籍(明治時代のもの)を取得してください。
また、そもそも本家が分からないという場合も古い戸籍によって本家が分かることがあります。
※戸籍は誰のものでも取得できるわけではありません。
法律上、直系のご先祖様が記載されているものに限られます。
古い戸籍を取得したら、戸籍に記載されている本籍地が現在のどこにあたるのかを調べます。
※インターネットで調べるか、市町村役場に問い合わせます。
現在の地名・番地などが分かったら、その場所や近所に同姓の家を探し、連絡してみましょう。
その同姓の家が古くからその場所に住んでいるようであれば、おそらく遠い親戚にあたるはずですので、同じ家紋を使っていることが考えられます。
※同姓の家の存在は電話帳や住宅地図などで調べます。
古い本籍地やその近所に同姓の家がないという場合は、少し範囲を広げ、その地域にあるお寺や墓所で同姓の家を探してみましょう。
同じ地域に住む同姓の人達はどこかでつながる可能性が高く、場合によっては、その地域の同姓は皆同じ家紋を使っているということもありえます。
以上が一般的な家紋の調べ方になります。
同姓を探して連絡を取る場合、いきなり電話や訪問をするのではなく、手紙などで自分の素性や目的を明らかにしてから連絡をした方がスムーズに進むはずです。
手間はかかりますが、今まで知らなかった事が分かったり、新たな出会いがあるかもしれません。
◆家紋は自由に選べる
ご先祖様が住んでいた地域に本家がなく、菩提寺や墓も分からない、遠い親戚も同姓の家もないというような場合は、残念ながら、家紋が見つかる可能性は低いと言えます。
調べても家紋が分からない場合は、自分で選んでみてはいかがでしょうか?
家紋は苗字で決まっているわけではありません。
戸籍や登記簿に登録されてもいません。
著作権もありませんので、自分が気に入った家紋があれば、自分の代からその家紋を使用することに決めても特に問題はないと思います。
家紋選びの参考資料として、苗字と地域から家紋分布の特徴が分かる本があります。少し大きめの図書館に行けばあるはずです。
この本を参考にして、家族・親戚と相談しながら、家紋を選ぶのも一つの方法です。
また、最近では個人の人柄や趣味などを聞き取りして、オリジナルの家紋を作成してくれるサービスもあるようです。
※現在、私共では家紋を調べるサービスは行っておりません。ご了承下さい。